リーバルの日記

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長きにわたるガノンを巡る大戦はついに終結を迎えた。
禍々しい闇に飲まれた空はやがて薄明に色づき、暗雲の晴れ間から柔らかな陽光が差し始めた。
城の高台に吹く朝の風を受けたとき、ついにやり遂げたことを実感した。
さすがの僕も例外なくすっかり疲れ切っていたが、喜びに綻ぶ顔を見渡せば蓄積された疲れも吹き飛ぶようだった。

100年後の世界から転移した奴らとはこれで最後だ。
テバには世話を焼かされることもあったが、志同じくする戦士と共闘できたことは、まあ、お互いにとっていい経験になったことだろう。
彼とチューリの成長に、未来に……心から期待している。

さて、戦が終われば万々歳というわけではない。生き伸びた僕らがまず成すべきは、城や集落の復興だ。凱旋する暇なんてものはない。
そして、決戦の最中粉砕した白いガーディアン……テラコというらしい。現在、王立古代研究所にてロベリーのもと修復作業の最中だ。
パーツがそろっているため理論上は修復可能とのことだが、果たしてどうなることやら……。

ひとまず今は、連日にも及ぶ激戦に疲れ、眠りこけてしまった彼女の目覚めを待とう。

(2021.11.14)

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